フランス語の通訳ってどうやってなればいいの?
必要な資格とかあれば知りたい
フランス語の通訳というお仕事は実力の世界ですのでまず何はなくてもフランス語の能力が必要です。
通訳には大きく分けて「ビジネス通訳(同時通訳ともいう)」と「観光通訳」の2種類があります。
ビジネス通訳者になるためには、専門の通訳学校もあります。
正式な観光通訳は「通訳案内士」という国土交通省の検定試験があって、それにパスしなければなりません。
この記事では、フランス語通訳者のキャリアを始める方法、通訳者のキャリアを成功させる方法について役立つ情報をご紹介しますね。
フランス語通訳者とは?仕事内容や始め方
フランス語通訳者とは、フランス語の会話を日本語へ、または日本語の会話をフランス語に翻訳して伝える人のことです。
通訳者は、教育、行政機関、医療など、さまざまな業界で見られます。
英語市場に比べるとフランス語の通訳が必要となる場面は多くがありませんが、フランス語が公用語のイベントも多いので国際会議の数が増えるにつれ、通訳がこれまで以上に必要とされています。
国によっては通訳として働くための免許が必要な国もあれば、まったく必要ない国もあります。
フランス語通訳は大きく分けて2種類
- ビジネス通訳
- 観光通訳
最も一般的な通訳者としてのキャリアは、パネル会議や重要なイベント中にスピーカー間で通訳を行う会議通訳者(ビジネス通訳)としてのキャリアです。
フランス語のビジネス通訳だと企業内で正社員雇用されるケースは珍しく(ゼロではないですが)、通訳派遣会社から派遣されるパターンや、フリーランスとして働く場面が多いです。
ビジネス通訳者はなにも会議だけでなく、医療通訳者や法定通訳者など、特定の業界に絞った通訳をする人もいます。
それ以外はフランス語圏の外国人に対して日本の観光案内をする通訳案内士として、観光通訳をするお仕事があります。
では早速、フランス語通訳の具体的なお仕事内容の例を見ていきましょう!
フランス語通訳の内容
- スポーツ選手のインタビュー・取材
- フランス語圏の人の講演・取材
- テレビの取材
- 病院での医療通訳
- 法定通訳者
- 食事接待
- 日本の観光案内
- フランスの観光ガイド
テレビでたまに見かけるのはフランスのサッカー選手の通訳です。
昔に有名だったのはサッカー監督トルシエさんの同時通訳だったフランス人通訳のダバディさんですよね。
サッカーに限らず、オリンピックなど国際試合の場面でフランス人選手が日本に来日した際にインタビューをするときはフランス語通訳が必要です。
またフランス人映画監督やフランス人俳優などが来日した際、映画の試写会やマスコミのインタビューなどでフランス語の同時通訳をつけることもあります。
世界的企業のCEOだった日産のゴーンさんあたりはさすがにグローバル企業なだけあって英語でコミュニケーションをとられていたようですが、フランスのチーズ職人やワイナリー醸造家、パティシエさんなどは皆が流暢な英語を話せるわけではないので、日本に出店するときなど、場合によってはフランス人の通訳が必要な場合もあります。
フランス語通訳のキャリアの始め方
通訳は何よりも経験が役に立ちます。
まずは、ボランティア通訳で経験を積むというのが登竜門となります。
正しいキャリアの始め方というのがない業界でもあって、実力とコネさえあれば仕事をもらえる職業なんですよね。
フランス語の実力はもちろん、本番のプレッシャーに強い度胸、日本語の言い回し、現場での気配りやコミュニケーション能力もある程度は必要です。
医療通訳や法定通訳など、業界によっては専門業種への理解が必要なこともあるので、その分野での職業経験や学士の資格が選考の際に優位になることもあります。
そういえば、知り合いのプロの通訳者といい、故・國弘正雄さんといい、英語の名人上手といわれる人たちに共通しているのは、日本語もわかりやすいこと。言葉を大事にしている人は、母語も外国語も大事にしているのにちがいありません。
— 刀祢館正明@『英語が出来ません』発売中 (@tonemasa57) April 27, 2022
日本語を正しい場面で正しく使うことって結構難しいです。
とくにアカデミックな場面や技術的なテーマを分かりやすく噛み砕いて説明するためには、様々な語彙と表現を知らないといけませんので、日本語の知識がかなり大事です。
まとめ:フランス語通訳になるには経験が大事
フランス語通訳者になる方法や仕事内容を見てきました。
フランス語翻訳家になるよりはフランス語の実力が必要になるため、ハードルが高いのは事実ですがそのぶん参入障壁も高いです。
日仏ハーフや帰国子女の人が有利なのではと思うかもしれませんが、フランス滞在歴が長すぎると逆に日本語の漢字が読めなかったり難しい熟語を知らないことも多いので、日本人ネイティブが不利だということもありません。
努力が必要な職業ですが、時間当たりの単価は高い傾向にあるので、人と会うのが好きな方や大きな舞台で活躍したい方にはおすすめの職業ですよ。
まずはボランティアから始めて見て、自分が向いているかどうか、適性を確かめてみてくださいね。