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アテネフランセのピンク壁がSNSインスタ映えスポットに!建築のヒミツに迫る

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アテネ・フランセ 建築のインスタ映えスポットや建築うんちくと見どころ

東京のフランス語学校アテネ・フランセがインスタ映えスポットになっているのをご存知でしたか?

可愛いピンクの壁をバックに、写真を撮るのが定番コースとなっていますよね。

でもアテネ・フランセの建築はほかにも見どころがいっぱいあるんです!

この記事ではインスタ映えするアテネ・フランセの壁や建築について見どころをご紹介します。

タップできる目次

アテネ・フランセでインスタ映え!撮影で女子に人気沸騰中

InstagramやTwitterでどのようにアテネ・フランセが投稿されているのか見てみましょう!

目を惹くピンク色の壁をSNSに投稿するのが人気のようですね。

ピンクの壁を被写体にブルーの車と撮影

ピンク色の壁だけでも可愛いですが丁度正面に駐車している水色のオープンカーとの色のコントラストが絶妙で可愛いですね。

撮影用にオープンカーを用意したのかな

ピンクの壁と自転車を被写体に撮影

自転車もオシャレに見えるね!

ピンクの壁を背景に人物撮影

こちらの女性はあらかじめピンク色の壁に合うようにラベンダー色のコーディネートで撮影。

うさぎの耳をつけているので非日常的な1枚になりますね。

色のバランスが計算されててすごい!

アテネ・フランセの建築で絶対ハズせない見どころ5つを紹介!

アテネフランセのインスタ映えスポットはピンク色の壁がほとんどですが、アテネ・フランセの建築は絶対に外せないポイントがまだまだあるんです!

ランダムに刻まれた「アテネ・フランセ」のアルファベット文字や、ギリシャ神話の女神ミネルヴァの顔、近代的な玄関の庇(ひさし)、アテネフランセの内観も、床や窓に天井などなど、ひとことでは書ききれません!

この章でそれぞれを詳しく解説していきますね。

アテネ・フランセ建築の見どころ①:ピンク色の壁

まずはアテネ・フランセの建築で最も有名なピンク色の壁、これは建築家・吉坂隆正が「アンデスに沈む夕陽の色」に染めてほしいと指示したのです。

なんでいきなりアンデス?

どうやらその頃、吉阪隆正がアルゼンチンに行ってしまい、スタッフと手紙でやりとりして色の方向性などを決めたようです。

アンデス山脈というのはアルゼンチンにまたがっていますし、吉坂隆正は登山家でもあったので、山頂から見た夕日がきっと美しかったことから壁の色を決めたのかもしれませんね。

アテネ・フランセ建築の見どころ②:ステンシル文字

ピンク色の外壁には、「ATHENEE FRANCAIS(アテネ・フランセ)」とアルファベットでの文字で壁に彫り刻まれているのが特徴的です。

ステンシル文字というのはむかし軍事や工業などで文字を書きたいとき、型を被せて上から塗料を塗り、文字を転写するステンシル手法をもとに作られた書体のこと。

ステンシルテンプレートを使った文字転写に使われている書体

ウィキペディア:ステンシル体

ステンシル文字は吉坂隆正が師事していたフランスの有名建築家コルビュジエが大好きだったので、アテネ・フランセの建築に応用したのでしょうね。

アテネ・フランセ建築の見どころ③:女神アテナ(ミネルヴァ)の顔

フランスの外壁には夕陽色のピンクの外壁の奥に紫色の壁があります。

その壁の上部にはアテネ・フランセのシンボルである女神アテナの横顔がデザインされています。

しかも夜になるとネオンで光る仕様になっているので、夜間に訪れるとまた違った雰囲気を味わうことができます。

なお、アテネ・フランセの内観、階段の壁にもアテナの横顔が刻印されています。

遊び心たっぷりの吉坂隆正による建築は、子供のフィールドワークみたいにワクワクしますね。

アテネ・フランセ建築の見どころ④:エントランスの庇(ひさし)

アテネ・フランセの玄関についている庇(ひさし)も、よーく見ると不思議な形をしています。

白くて曲線を持つフォルムは飛行機や船のようなかたち。

1階の窓も垂直ではなく斜めに傾いていて、まるで船に乗っているような気分になりますね。

アテネ・フランセ建築の見どころ⑤:避雷針の風見ふくろう

こちらは写真が無いのですが、アテネ・フランセの建物のてっぺんについている避雷針がなんとフクロウの形をしています。

なんでフクロウ?

なぜフクロウなのかというと、女神アテナのお気に入りの聖なる動物として、知恵の象徴(シンボル)だそうです。

避雷針にこれだけとぼけたシンボルを描ける人はほかにいない

近代建築の楽しみ

ただの避雷針で済まさず、女神アテナのシンボルを風見鶏の代わりにしたのはユニークで吉坂隆正の才能を感じます。

アテネ・フランセの建築家である吉坂隆正氏の経歴

アテネ・フランセの建築を手掛けたのは昭和時代の有名建築家である吉坂隆正氏です。

吉坂隆正は早稲田大学の建築科を卒業後、ル・コルビュジエに師事し、建築家として活躍するとともに、早稲田大学の教員となり後進の指導にも身を捧げました。

そんな大物建築家、吉坂隆正のプロフィールをご紹介しますね。

吉坂隆正の経歴

生年月日:1917年2月13日~1980年12月17日

東京都文京区生まれ

吉坂隆正は父親が外交官だったことから、幼少期から6才までと、小学校6年~中学3年までの約4年間をスイス・ジュネーブで過ごしています。

小学校はフランス語を学べる私立暁星小学校へ。

高校はスイスから単身帰国して早稲田高等学院へ入学し、そして早稲田大学の建築科に通いました。

吉坂隆正はフランス語を学べる暁星小学校で6年間とスイスでの生活を通してフランス語が非常に堪能だったのです。

フランス語が堪能だったからアテネ・フランセの建築を任されたのね!

吉坂隆正とル・コルビュジエとの関係

吉坂隆正はフランスの有名建築家ルコルビジェのアトリエに勤務していた経験があり、アテネ・フランセの建築にはル・コルビュジエの思想やアイデアがたくさん詰まっていると言われています。

吉坂隆正は第1回フランス政府給付留学生としてル・コルビュジエのアトリエで勤務したのち、1953年の日本帰国後は自身の建築設計活動を開始しています。

なお、ル・コルビジェのアトリエに勤務した有名な日本人は吉坂隆正のほかに前川國男や、アンスティチュ・フランセをデザインした坂倉準三がいます。

吉坂隆正のおもな作品

  • ヴェネツィア・ビエンナーレ日本館
  • 浦邸
  • アテネ・フランセ

おもな建築物はイタリアにある「ヴェネツィア・ビエンナーレ日本館」やDOCOMOMO JAPAN選定作品の「浦邸」、日本建築学会賞を受賞した「アテネ・フランセ」など、有名建築が多数あります。

日仏会館も手掛けたようですが、当時の建物は現存されておりません。

東京都現代美術館で吉坂隆正の展覧会開催(2022年3月~)

なお2002年3月19日から東京都現代美術館にて吉坂隆正の展覧会が開催されますので要チェックです!

アテネ・フランセのアクセス・最寄り駅

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