フランス語で「どういたしまして!」って何て言うの
ドゥリヤンかジュヴゾンプリが王道だよ!
ほかにも7つの言い方があるから紹介するね
「Merci(ありがとう)」と言われたら、フランスで日常的によく使われる「どういたしまして」の表現は
「De rien(ドゥ リヤン)」です。
フランス人にありがとうの「Merci(メルシー)」を言われたとき、お返事にフランス語での正しい返し方が分からないとこうなります笑。
・・・・・ウィ?
「どういたしまして」が言えないとすごく気まずい!!
「どういたしまして」のフランス語表現はそんなに難しくないので、1つや2つ言い回しを覚えておくと便利ですよ。
お礼を言われたときのシチュエーションや、相手との立場によっても言い方は異なります。
覚えやすいようにカタカナ表記で発音を併記してありますので参考にしてみてくださいね。
フランス語で「どういたしまして」9つの表現
どういたしまして | ①De rien ドゥリヤン |
丁寧などういたしまして | ②Je vous en prie. ジュヴゾンプリ |
どういたしまして | ③Je t’en prie. ジュトンプリ |
喜んで | ④Avec plaisir. アヴェック プレジール |
当たり前 | ⑤C’est normal. セノーマル |
こちらこそ | ⑥C’est moi. セモア |
問題ないよ | ⑦Pas de problème(パドゥプロブレム ) |
大したことないよ | ⑧ll n’y a pas de quoi. イルニアパドクワ |
大したことないよ | ⑨Ce n’est pas grandes chose. スネパ グホンショーズ |
フランス語のどういたしまして表現は上記の9つが主流です。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
①De rien(ドゥ リヤン)「どういたしまして」
【意味解説】de rien
rien:無、存在しないもの、(英語でnothing)
フランス語の「どういたしまして」のなかでは、最もシンプルな言い方ですね。
短い表現だからといって、失礼にあたることもありませんので安心して使ってください!
ドアを後ろの人のために押さえてあげたときや、物を拾ってあげたときなど、知らない人にも使えます。
唯一、Rの発音が難しいのでそこだけ注意しましょう。
②Je vous en prie.(ジュヴゾンプリ)丁寧な「どういたしまして」
①「De rien(ドゥ リヤン)」より丁寧な言い方をすると「Je vous en prie.(ジュヴゾンプリ)」になります。
ビジネスなどのフォーマルな場面や、日本語で敬語を使うような場面でよく使います。
「De rien(ドゥ リヤン)」の代わりに使っても差し支えないので、丁寧な印象を与えたい場面では「Je vous en prie.(ジュヴゾンプリ)」のほうが適切です。
もっと知りたい方はジュヴゾンプリの意味を解説した記事もご覧ください。
また、ジュヴゾンプリを恋人など親しい間柄で使うとおかしなことになるので、次項③も見てくださいね。
③Je t’en prie.(ジュトンプリ)「どういたしまして」 (友達・恋人に)
②「Je vous en prie.(ジュヴゾンプリ)」と似てますが、よく見てください。
前項「Je vous en prie.(ジュヴゾンプリ)」 と違う点があります。
Je t’en prie.(ジュトンプリ)
☓ vous en (ヴゾン)
○ t’en (トン)
親しい間柄で言うことのできる「どういたしまして」になります。
恋人や友達のお礼のお返しに言うなら、この「Je t’en prie.(ジュトンプリ)」が自然です。
親しい間柄だとはいえ、vousを使って会話する仲であれば②を使ってください。
④Avec plaisir (アヴェック プレジール)「喜んで」
「Avec plaisir (アヴェック プレジール)」は、好意で何かをしてあげた時に言います。
- プレゼントをあげたとき
- お家に招待してあげたとき
- 観光案内をしてあげたとき
喜んでくれるといいな、と思ってあなたが自発的に何かしてあげたなら 「Avec plaisir(アヴェック プレジール) 」を使いましょう。
イヤイヤ任された仕事や、むりやり押し付けられた頼み事にこの表現は使わないようにしてくださいね。
⑤C’est normal (セノーマル)「当たり前です」
【意味解説】
normal:普通な
謙遜表現としてよく使う「どういたしまして」は「C’est normal (セノーマル)」です。
これを使うとちょっといい人に思えるから不思議 笑。
階段でベビーカーを一緒に担いで降りてあげた場合や、ドアを押さえてあげた時などにメルシーと言われたら「C’est normal (セノーマル)」と言われるとなんだかカッコいいですよね!
また、家族間で手続きを手伝ってあげたり、子供を預かってもらった時にお礼を言うと大体この返事が返ってくることが多いです。
助け合うのは当たり前、っていう気持ちを伝えてるんだね
でも高級プレゼントを買ってあげたときなんかに使っちゃダメですよ笑。
貢ぐのは普通じゃないからね
⑥C’est moi. (セモア)「こちらこそ」
【意味解説】
moi:わたし
C’est moi qui vous dit merci. の略
「こちらこそありがとう」という意味の「どういたしまして」表現です。
これまでのフランス生活のなかで「セモア」を言われたシーンは、スーパーのレジ係の方にメルシーと言ったときや、美容師さんにメルシーと言ったときですね。
ニュアンス的には「こちらこそ=毎度ありがとうございます」という感じですね!
⑦Pas de problème(パドゥプロブレム )「問題ないよ」
予定をずらすなど、あなたがなにか譲歩してあげたり。
高いところにある荷物を身長の高いあなたが代わりに取ってあげたり。
日本語の表現を教えて欲しいと言われてかんたんな言葉を教えてあげたときなど。
人によっては大変と思えることでも、あなたにとって大したことではない。
こんなときには「Pas de problème(パドゥプロブレム )」という表現を使います。
直訳すると「問題ない」となりますが、「任せて!」というニュアンスもあることが多いです。
⑧ll n’y a pas de quoi.(イルニアパドクワ)「たいしたことないよ」
「大したことじゃないよ」というニュアンス「どういたしまして」の表現です。
ちょっとしたお手伝いしてあげた時などに使うとベストですね。
私が「ll n’y a pas de quoi.(イルニアパドクワ)」を言われたときは、引っ越しを手伝ってもらったときです。
具体的に言うと、私と夫(運動習慣ゼロ・30代)では持ち上げられない大型ベッドを、筋肉隆々の同僚20代に運ぶのを手伝ってもらったんです。
100kg近いバーベルを持ち上げるのが習慣になっている男性としては、ダブルベッドを夫と持ち上げるのは大したことではなかったようで、実際、1分もしないうちに終わりました笑。
その人にとったら大型ベッドを持ち上げるのは「こんなの大したことではないよ=ll n’y a pas de quoi.(イルニアパドクワ)」というニュアンスなんですね。
自分の得意分野でお手伝いをしてあげた時や、仰々しくお礼を言われるほどのことではないと感じた時に使います
⑨Ce n’est pas grandes chose(スネパ グホンショーズ)
こちらも「たいしたことではないよ」という意味に直訳できる謙遜表現です。
相手がとても大げさに感謝しているとき、何度もお礼を言われたときなんかに使いますね。
直訳しても「それは大きなことではない」となりますので、「大したことではない」という表現になります。
フランス語で「どういたしまして」表現まとめ
フランス語で「どういたしまして」と言う表現にも、いろいろな言い回しがありましたね!
私がフランス現地でよく使うのは、やはり汎用性の高いこの2つ。
- 「De rien(ドゥ リヤン)」
- 「Je vous en prie.(ジュヴゾンプリ)」
上の2つ以外にもお礼の返し方も覚えておくと、フランス人からメルシーの返事を言われたときに意味が分かるので混乱しませんよ。
なお、ジュヴゾンプリには様々な意味があるので、以下の記事も確認しておくと理解が深まりますよ!
フランス語で「ありがとう」を言うときはこちらです。
使えるフランス語表現も要チェック!